センター試験(国語)

今朝の新聞に、センター試験1日目の問題と解答が掲載されていたので、無謀と思いつつも興味半分でチャレンジしてみました(笑)

英語は使わなくなって久しいのでスルー…。

日本史と国語なら何とかなるかと、浅はかにもチラッと見た瞬間、直ぐにわなわな震えてしまいました。

その難易度というよりも、題材(特に国語)のテーマの深さに興奮したのです。



国語の最初の出題は「山本健吉著/日本の庭について」から。(題材がスバラシイ!)

その本文を読んでいるうち引き込まれ、納得する部分が多々ありすぎて、これは一部ではなく全て読みたいと思うほど釘付けに…。

古来から日本人に根深く宿るアニミズム魂によって捉える日本的美観と西洋的美観の対比を語り、そんな日本に於いて、無機質な石だけで造られた龍安寺方丈の庭に触れた秀作でした。



西洋的な美観が、美しい蝶を美しい姿のまま残す為に標本にするような、永久に留めておく造形美に秀でているとするならば、日本的美観の根底にあるのはその対極…。



「自然にしたがい、自然にかえる」



生き物から無機物まで、自然界のあらゆるものの魂(命)に、心を這わせ 畏れ親しめる日本人の感性の深さ。命あるものは常に動き変化するからこそ、そこには移り変わる「時」への心情が働き、諸行無常というものを常に感じ入ることが出来る…。

そんな移り変わる日本的美学の中に於いて、龍安寺方丈の石庭は異質です。



実は、この龍安寺の有名な石庭は、高校時代の私が是非とも生で見たいと切望した場所だったのです。(残念ながら当時は見れなかったように記憶…)

日本という自然美に囲まれた世界に於いて、異様なまでに石だけで造られた息詰まるような美しい庭の写真を見た時は、何故だか震えるほど感動したのを覚えています。

あの空間に、まるで禅問答のような緊迫感と、日本の持つ深遠な美学を感じたのかも知れません。



それは恐らく、猿楽や能などの世界にも繋がるのだと思いますが、それにしてもセンター試験の題材に、こんな深いテーマが使われていたとは…、アニミズム人間としてちょっとショックを受けた次第です。



※龍安寺ホームページ
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