少年と石炭

細野晴臣さんが音楽を担当したアニメ映画『銀河鉄道の夜』のDVDをレンタルで発見し、子供と一緒に懐かしく観ていて、ふと思い出した夢がありました。それは3年前にサイト内の日記に付けていたのですが、ページが行方知れずだったのが偶然アドレスが見つかったので、記録としてコピペしておきます。

※因みに、3年前の新潟県中越地震の三日前に見た夢の話です。



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【No.44 Re.1】 [少年と石炭]



2004/10/25



本当は癒しに纏わる話を書く予定でしたが急遽変更し、「夢」に纏わる話を書きたいと思います。



先週の半ば辺りでしょうか、突如夢に一人の著名人が現れたのです。

その夢は、恐らく深い意味を持つだろうと感じるため、あえて詳細を書きたいと思います。

少々長くなりますがお付き合い下さい。



その夢で、私は戦後復興間もない雰囲気の、何処かの大きな駅のホームに佇んでいました。

私の足元に何故か三角形の小さな石炭が一つ落ちており、よく見ると中にまだ微かに火が付いているらしく、まだ少し熱を持っているようでした。



すると私の隣りに、まるで戦中時代のようなイガグリ頭をした貧しい雰囲気の少年が立っており、その石炭を必死な面持ちで見つめながら、

「その火を消してしまったら怒られてしまう!!」と、かなり焦った口調で私に訴えて来たのです。



少年は、その石炭を拾って何処か目的地へ運ばなくてはならないらしく、しかし熱い石炭を拾えないのと、時間に追われているような様子で困惑しきっているばかりでした。

そこで、私は厚手の紙のような物で石炭をすくい取り、少年の持つ板の上に乗せたのです。

すると、少年は満面に嬉しそうな笑顔を見せて、「ありがとう」と言いながら大急ぎで汽車へ向かおうとしました。



私は少年の行き先が気になり、汽車へ走る少年の背中に向かって、「何処へ行くの?」と尋ねてみると

「新潟、長岡!」と返ってくるので、最後に「名前は?」と訊いてみると、返ってきた返事は予想もしないもので、「田中角栄です!」という声だったのです・・・。



その名前を聴いた途端、夢の中の私は、田中角栄も少年時代は苦労していたのだなあ…などと、しみじみ感じて目が覚めたのですが、政治に疎いはずの私の夢に何故に故田中角栄氏が現れたのか、その時は不思議でなりませんでした。※今思えば、私の感の至らなさを痛感するばかりですが。



それから約三日後に、この度の尋常ならぬ大地震で、長岡市を含む新潟中越地方が甚大な被害に遭うことになるとは、露ほどにも思いませんでした。


夢に現れた角栄少年が、微かに温かい石炭を持って大急ぎで長岡へ向かって行った姿を思い出すたび、胸の奥が詰まるような本当に言葉にしがたい想いが溢れてきます。


※恥ずかしながら、故田中角栄氏に関しては「故郷新潟の発展に尽力し、新幹線と高速道を敷いた戦後最大のカリスマ政治家」ということぐらいしか知識の無かった私ですが、今回調べてみて初めて、角栄氏は長岡に程近い
小さな村(現在の西山町)の出身ということを知りました。
(政治家としての角栄氏については、極めて奥深く根深いテーマなので今回は省きます…)


夢に現れた角栄氏は、震災による被害者を最小限に食い止めたい思いで必死だったのでしょうか・・・。
実際、震源地付近を走行中の上越新幹線が地震により脱線した際は、奇跡的に負傷者が一人も出ずに済んだことは誠に不幸中の幸いでした。


故田中角栄氏の新潟に対する想像を越えた強い想い(執念?)を感じると同時に、人というのは、死んで肉体を失い 魂となっても、愛するもの・守り抜きたいものへの深い想いがあれば、いわゆる黄泉の国からでも何らかの形
で見守り続けているのではないか・・・と、今回の新潟の震災を通じ、非常に感慨深い想いを持たされました。

と同時に、夢が送ってくるシグナルに対してグローバルに捉える必要性も素直に感じた次第です。

夢を見ても己に固執していては、重大な予知などは出来ないという、苦い経験になりました。

何はともあれ、
この度の新潟中越地震によって被災された多くの方々に、一日も早い復興と平穏な日々が訪れますように、心から願います。

人は天災人災などの脅威に常に晒されていることを痛感するばかりですが、様々な出来事によって肉体や心に如何なる苦しみを受けたとしても、人は苦難から何度でも立ち上がり、復興と再建に懸ける「希望」だけは失わな
いということを、日本の「復興の歴史」から学びたいと想いつつ、心の中で小さなエールを送りたいと思う次第です。

それと・・・、個人的に夢でお逢いした田中角栄氏の魂にも、心から御悔みと哀悼の意を送りたいと思います。

「銀河鉄道」という時空を越えた中に居た少年が、私の中でダブりました。

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