孔雀の想い出


孔雀・・・。いえいえ、これは孔雀ではなく、梅田川を散策中の白鷺くんです(笑)

でも、鳥を見ると決まって頭をよぎる想い出があるのです。



子供時代、自宅の裏の森(野鳥保護区域)を抜けた所に不思議な場所がありました。

そこは寮か何かに使われていた廃墟で、まったく人気がないにも関わらず、何故か敷地の片隅に、「孔雀」がつがいで飼われていたのです。

近所にカラスや雀はいても、「孔雀がいる」というのはあまり聞かないかも・・・。

でも当時は、それが自然なのだと思っていました。



あの瑠璃色に輝く羽はビロードのような肌ざわりで、顔の表情も歩く姿も気高く優雅。

同じ空間に居るとは思えない神々しさは、いつまで見ていても全く飽きませんでした。

落ち着いた状態の孔雀は羽を閉じて上品に歩くのですが、ちょっと興奮していると、あの神々しい羽をオープンにするのです。

最初の頃は、見知らぬ子供が来たと見て威嚇するように羽を広げていた孔雀たちでしたが、徐々に顔なじみになると、羽を閉じたまま澄ました表情で優雅に近寄って来てくれたものでした。

そんな彼らにそーっと逢っている時間は、どこか異空間で、私だけの秘密でした。

小屋に落ちている美しい羽根を何度いただいたことか・・・。



それが・・ある日、孔雀たちに逢いに行ってみると、小屋は空っぽ・・・忽然と姿が消えていました。

何処へ連れて行かれたのか、なぜ居なくなったのか知る術もなく、やり場のない複雑な憤りを感じつつ、空っぽの孔雀小屋をただ茫然と眺めていました・・・。



鳥というと、あの孔雀たちを思い出し、どこか遣る瀬無いノスタルジックな想いが蘇ります。
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