ターシャの庭



今日、何気に点けたBS-hiで、あるドキュメンタリー番組を見ました。

『ターシャ・テューダー・四季の庭』という番組です。

1915年生まれの現役の人気絵本作家であり、世界中のガーデニスト達の憧れとされているターシャ・テューダーの一年を綴ったものでした。

アメリカ・バーモント州の町の郊外にあるターシャの庭(東京ドームの約20倍の面積)は、自給自足によって自然と人が完全調和している世界。

ターシャ・テューダー。

上流階級の生活に馴染めずに10代で農業の世界に飛び込み、絵本を描きながら育児をした半生・・・

そして今から30年以上前、元はジャガイモ畑だった現在の土地に移り住み、その土壌を開拓しながら少しずつ木々を植え、花の種を蒔き、動物を飼い、果実を育て、文明の利器など最小限しか使わない真のスローライフをひたすら実践してきた女性。

その世界は、19世紀の風景がリアルタイムで営まれている、目を疑いたくなるほどの光景でした。



あくまでも自然の意思を尊重しようとする姿勢・・・

初めての花を植える際は必ず数箇所に植えて、最も適した場所を選んでいく。その自然への優しさと忍耐力。

ターシャが丹精こめて育てた木々は今では自宅を包み込むほど大きく成長し、四季折々に咲く美しい花々を眺めていたら、何だか言葉にならない静かな感動が溢れて来ました。

愛する庭に佇む90歳のターシャを見て、不意に涙がこぼれました。

これ以上ない形で命を育んでもらっている木々や花々が、限りない感謝と愛を以てターシャの生を祝福していると感じたのです。

ターシャを優しく包む木々や草花の表情は、深い慈愛と感謝に満ちていて、その証があの感動的な光景になっているようでした。

『今が一番いいときよ』と、あどけなく語るターシャ。

30年以上も独り暮らしをしているそうですが、彼女によって育まれた庭(自然)は彼女にとっての完全な「家族」のようでした。

バーモントの長い冬…、『それでも春は必ずやって来る』と静かに微笑むターシャは、本当の意味で自然と人生の摂理を知っているのでしょう。

そんなターシャ曰く

『大切なのは、近道しようとしないこと…』



そんなワケで、テレビという利器に久々に感謝したひと時でした。次回は要録画。

※公式サイト(英文)⇒Tasha Tudor and Family


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