"ilha de Sol"

ilha de Sol (イーリャ・ヂ・ソール)

私のリーディングサロンに来られると、静かに流れるBGMが聴こえると思います。
この一年ほど流しているのが、日本人BossaNovaシンガーの"Chie"を中心としたラインナップ。
最近は特に、Chieの2ndアルバム"ilha de Sol (イーリャ・ヂ・ソール)"(2007.11月発売)を流しています。
Chieは、全編ブラジルで録音されたデビュー盤を聴いて以来、初めて好きになった女性ボサノヴァ・シンガーなのですが、このセカンドは更に洗練され、ナチュラルさも透明感も増していました。
まるでデトックス・ミュージックのような感じ。

ハスキーなのに不思議な透明感を持つ彼女の美声は、どこか大人の女性の憂いを感じさせ、まるで慈雨のように聴き手のハートを包み込んでくれます。
女性シンガーで、その声に惚れたのは彼女の他にいません。

海のような母神性を感じさせる深みのある声は、あらゆる楽器にも優ります。
彼女の美声にボサノヴァのアコースティックなギターが流れると、部屋の空気が変わります。
波長がニュートラルになるような感じ。
そんな中で毎日リーディングが行われています。

大分前、彼女のブログを見る機会があり、
その時の記事を読んでいて不意に涙が落ちたことがありました。
ブラジルで彼女のレコーディングの全てを手掛け、支えてくれた現地ミュージシャンからの手紙。
あの素晴らしい1stアルバムを生み出したレコーディング・スタジオを、手離なさなくてはならなくなった・・という手紙が、ブラジルから届いたことが綴られていたのです。
悲しいことだけれど、Chieはこれからもずっと歌い続けて欲しい・・、という内容が綴られた、深い愛と憂いに満ちた、とても遣る瀬無い手紙がブログに記されていました・・・。

ブラジルという国の経済事情を知っている彼女の深い悲しみと、彼への感謝と涙が、彼女の言葉の端々から痛いほど伝わってきて、思わず貰い泣きしてしまいました。
ありがとう、ありがとう・・・と何度も書かれていました。
そこにある彼女の決心を読んだ時、絶対にまた彼女の歌が聴きたいと想ったのです。
そんな想いを経ての、このセカンドアルバム。
非常に稀なのですが、私が感情移入してしまった女性シンガーが、Chieというアーティストなのです。

余談ですが、私が女性シンガーの心情に何となく共鳴してしまう理由は、個人的な経験もあるかも知れません。
昔、私の親しい友人がジャズヴォーカルをしていた事がありました。
大ホールでライヴがある日は、二人っきりの楽屋で彼女に付き添い、舞台の袖からステージを見守っていました。

歌はハートで歌うもの・・・。その姿を身近で見ていて、歌い手の中にあるエモーショナルなものが、どれほど奥深く計り知れないものかを感じ取っていたのかも知れません。
そんなこともあってか、音楽の作り手・歌い手の心情を垣間見る機会のあった Chieを、蔭ながら応援しているのです。

とにもかくにも、古今東西ミュージシャンの心情には、本当に深い背景を感じます。

下記リンク先で Chieの詳しいプロフィールや楽曲を視聴できます
http://www.videoartsmusic.com/chie/
http://www.myspace.com/chie5



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2 Comments

principessa  

No title

切ないですね。。。
Chieさん、初めて知りました。
私もブラジルというものに縁があった時、いろいろとその国のことを知りました。実際ブラジルへ行ったときもなんとも言えない現実も一部ですが、見てきたのでなんとなくその切なさが伝わってきました。
これもSaudadeというのでしょうかね・・・。


2008/06/01 (Sun) 12:18 | EDIT | REPLY |   

峰レア  

No title

そうそう。
喜びも哀しみもすべてを包んで、Saudade
・・・という世界なのかな~と思います。

陽気さと深い哀愁と慈愛のようなものが、ブラジルの音楽には溢れていますね。

2008/06/02 (Mon) 13:26 | EDIT | REPLY |   

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