ヴィンテージ・ミュージック(名盤)

John Simons Album

こないだ、紀伊國屋書店にターシャのDVDを取り置きしてもらい、主人帰宅後、雷の鳴る中モール(長町)まで車を運転してもらった。
急いでいたため、父の車を借りて向かったので、車内で聴くCDが無かった。
普段、常に車では音をかけているので、片道20分ほどなのにBGMが無いのは辛い。
書店の隣りの小さなCDショップで、帰りの車で聴くCDを買おうと店に入る私。
昨年、細野さんが出したカントリーアルバムが欲しいと思ったけど案の定、置いてない。
さっさと10分位で適当なCDを買おうと思ってるうち、いつもの様に深みに落ちていった。
欲しかったミルトン・ナシメントのCDを探したら、目当てのアルバムは無い。
仕方なく一枚(ミルトンの)だけ選んでレジへ。
そこへ、「だったらコレも買って」と旦那が持ってきたCDが、このアルバム。
『John Simon's Album』
ジョン・サイモンは、ザ・バンド、ジャニス・ジョップリン他名盤の数々を手掛けた名プロデューサーとして有名なミュージシャン。
『え?ジョン・サイズモア?(笑)』と思いつつ、私も名前だけは聞いたことがある。

そのジョン・サイモンの、ワーナーから発売された記念すべき1stアルバム。
主人は若かりし頃、このアルバム(勿論アナログ盤)を探しに探して、都内の中古レコード屋でやっとの思いで見つけ 1万弱で購入。そのうち誰かに譲ってしまったらしい。
それが名盤復刻CDとして今年6月に発売されていた。
参加アーティストにはレオン・ラッセルやジョン・ホールもクレジットされてる。
ふ~ん、とちょっと興味を持つ私。(この時点でまだ半信半疑)
さて、帰路の車内で早速、このCDの封を開けて曲をかける。

およそ自宅までの20分、一通り聴き終えて自宅に着く頃、私が一言・・・
「・・・このアルバムさぁ・・・、ほんとの名盤だよねぇ~・・・」

70年代の、大好きなあの匂いがする。
様々な音楽ルーツの美味しいエキスが凝縮して、独特の匂いをかもし出してる。
例えば、これが店で流れていたら、終電まで店に浸ってしまいそうな、切れ目のない空間を持つノスタルジックな名曲ばかりの、本物のヴィンテージアルバムだった。
『MUSICO』で視聴できます(ジョン・サイモンズ・アルバム)
※特に、3,5,6,9,は個人的に大好き。。。特に3曲目の"Tannenbaum"は泣ける。

ジョン・サイモンはピアノ奏者。
時々屈折するコードと泣きの旋律あたり、どこかレオン・ラッセルを感じる。
レオン・ラッセル、キャロル・キング、アンディ・ゴールドマーク、ピーター・ゴールウェイなどの才人達、いわゆるミュージシャンズ・ミュージシャンの一人なんだろう。

いくら8つ年上とは言え、こんなヴィンテージアルバムを昔から知っていた主人に嫉妬。
まあ・・・、それが彼の仕事に繋がっていたんだから仕方ないけど。
ちょっと悔しいと思いつつ、今サロンでかけてます。(くやしいけど・・・)

『John Simon's Album』(1970年)

1 The Elves' Song (aka The Song Of The Elves)
2 Nobody Knows
3 Tannenbaum  
4 Davey's On The Road Again  
5 Motorcycle Man
6 Rain Song  
7 Don't Forget What I Told You
8 The Fool Dressed In Velvet  
9 Annie Looks Down
10 Did You See?
11 Railroad Train Runnin' Up My Back

隠れた名盤ほど、セールス面で成功しないのは音楽産業の通例。
日本でも、このアナログ盤は限られた数しか出回っていないらしい。

J.Simon 1992.

ジョン・サイモンの曲と歌声は、何故か、どこを取っても感動的。
彼の心象、心の光と闇を切々と綴っていて、それを彼自身が歌うんだけど、歌に於いては音程も危うくて奇声にも聴こえる時があるのに、圧倒的に堂々と、飄々と歌い上げている。
そこも、異様なほど感動させられる。

歌は、技巧的な上手下手だけじゃなく、その人の持つ「魂の勢い」のようなものに圧倒させられた時、深く感動するものなんだろうと思った一枚でした。
人間の とてもへヴィで重~い部分を、不思議なほどポジティヴに、時に烈しく、時に子守歌のように歌っているように聴こえる、ジョン・サイモンズ・アルバムなのでした。
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