同じ匂い

やっぱり音楽でも文学でも、底辺に流れる何かが、同じ匂いのするものが好きです。
この「 同じ匂い 」はとても感覚的なニュアンスで、決まった定義などないのだけれど、
もしも、音楽(この場合 クラシック)と文学から、それぞれ一人づつ好きな作家をあげなさいと言われたら、
おそらく真っ先に浮かぶのは、、、、ラフマニノフと、泉鏡花。
で、、、この二人の巨匠。なんとなく同じ匂いを感じませんか??
人種も違うのに、どこか雰囲気も似ている気が。。。

作風も繊細で叙情的。狂気を帯びたロマンティシズムが織りなす幻想的な世界。
高校生の頃、泉鏡花の「龍潭譚」を絶賛している三島由紀夫の記事を読んで一気に興味が湧いて、
その足で本屋に向かい、岩波文庫から出ていた短編集をソッコーで購入し読んだのを覚えてます。
鏡花は、特に短編集がすごい。100%原液のような感じ。

流れるような言葉の旋律。情景を浮かびあがらせる、言葉の彩り。
小説を読んでいるのはずなのに、まるでラフマニノフを聴いているような感覚。
脳内で何かの物質が分泌しているような、あの感覚。
鏡花は私にとって、読む音楽。聴く文学。

因みに、脳内で何かが分泌されるような感覚、全細胞で何か核心を捉えるような超越した境地は、
リーディング中の一種のトランス感覚と、とてもよく似ています。

で、もしや・・・と思って調べたら、鏡花とラフマニノフは1873年生まれの同い年!(因みに酉年!)

自分の干支から7番目にある干支(守り干支)の物を持つと幸福になる・・・という伝承を信じて
ウサギの小物をコレクションしていたという、意外に可愛らしい鏡花の逸話を読んで以来、
同じ酉年の私も、秘かに兎アイテムを意識するようになり、かれこれ20年ぐらいになります。

でも結局は、兎柄と言えば「お箸」や「お茶碗」とかが定番で、その辺りは今だに私も兎柄・・・(笑)
だから今でも、クウと私の茶碗は、殆ど見わけがつかない。
無駄に可愛らしいお茶碗で、ご飯を食べているのでした。

それにしても、鏡花とラフマニノフが同い年だったなんて・・・。
ましてや・・・「 ウサギの茶碗 」の話で締めるネタだったなんて。。。
集中力なさすぎ・・・!

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