男のプライド

Funny Girl10代の終わりに出逢った映画に、"Funny Girl(1968年作)"という名作があります。
それを観て以来、バーブラ・ストライザンドが好きに。。。
「何、このとてつもない演技力!!」と驚嘆したわけです。こんな女優が存在するのか・・・と衝撃でした。
とにかく、その役柄がチャーミング。

あの映画は彼女が命を吹き込んだと思えるほど、40年を経た今もイキイキしています。
共演者は、オマー・シャリフ。

彼が時々、「今のは、素・・・?」と想えるようなナチュラルな表情をするのは、バーブラの名演が引き出したものなのかな?。。。というよりも、撮影時、二人は実際に恋に落ちていたそうで、それは観ていれば深く納得するほど、映画全編に流れる両者の呼吸はリアルで、本当に素晴らしい恋人同士でした。

いや、そんな話はどうでもいいんです。。。
この映画で、幸せなストーリーが暗転していくシチュエーションがあります。
バーブラ演じる人気女優ファニー・ブライスが、オマー・シャリフ演じる亭主 ニックの仕事のスランプを心配するあまり、勝手に裏に回ってニックの為の仕事の世話をしてしまい、彼のプライドを深く傷つけてしまうというくだりです。

ニックの、「・・・それだけは、して欲しくなかった」という、ヘヴィな一言。
彼を深く愛するがゆえの行動なのは、ニックも承知。。。
でも、それが引鉄になり、ニックは追い詰められてしまいます。

たとえどんな状況にあっても、男のプライドを立てることは、男女の絶対ルール。
男にとって、プライドはアイデンティティ。時には、魂同然。

女は、「男のプライド」を理解しているつもりでも、その窮地は黙って見過ごせない生き物。
男女であっても、「母性」の本質が表出して、包み込もうとしてしまうのでしょうね。

タロットに喩えるなら、女性は「女帝」のカードに集約されるように、生きるためにはプライドではなく、実用的な知恵をフル活用します。その逞しさは、底知れないはず。。。
命を産んで育てる本質を持つ女性にとって、プライドは、見栄や理屈でしかないのです。

ところが、"Funny Girl"のニックに象徴されるような「男のプライド」、
私にはどうしても、憎めないのです。
むしろ、「男のプライド」を感じない男性は、好きになれません。。。
『 武士は食わねど高楊枝 』
時に、もの凄くヤキモキさせられる部分ではあっても、男はどこまでもサムライのような気高さを持っていて欲しい・・という理想があるのかも知れないですね・・・(笑)
いずれにしろ、男とプライドは、つねに気高く美しく、魂の底に秘めてあって欲しいのです。
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