京都の和装小物~ふくら雀



オリエンタル愛好者の私には、長年に渡り 京都で和装呉服業を営んでいる友人がいます。

お店の名前は、「ふくら雀」…。



この参考商品(本摺り込み友禅染)からも窺えますが、白生地から染め上げる職人的立場から厳選商品を見極める高い審美眼とセンス、お客様への真摯な姿勢には本当に頭の下がる思いです。

更に素晴らしいのは、様々な要望にもフレキシブルに対応できるプロ意識の高さ。

京都人として日本の伝統文化に携わりながら、常に謙虚な姿勢に心から敬意を感じます。



私が常々想うのは、気の遠くなる年月 ズーッとサリーを身にまとっているインドの女性達の子供から老女までもが一様に美しく神秘的に輝いて見えるのは、母国の民俗衣装に自然な誇りを持っているからだろう…ということ。



日本の伝統衣装「着物」は、恐らく どこの国に対しても誇れるほどの「職人の技と想い」が凝縮する、日本人の魂と誇りを宿す源泉ではないかと想います。

今では、ごく一部の着物愛好者の方や、特別な場面で着るという、限られた狭い空間のように受け取られがちですが、本来はあの心地好い肌触りや正絹の薫りといい、着物とは「心と体を深い癒しで包み込む衣装」なのです。



私は幼いころ、祖母に連れられて馴染みの呉服屋さんに行くのが楽しみでした。

正絹の独特の芳香が大好きで、幼心に深く癒されていたのです。



以前、菅原文太さんが「なんで日本人はヴィトンのバッグばかり持ちたがるんだ?なんで日本の鞄じゃダメなんだ?」と話していた記事を読んだことがあります。

着る物についても然りでしょう…。



日本(しかも京都)の着物は、世界でも最高級のヴィンテージ素材であると同時に、実は極上の癒しを人々の心に与えるアイテムだと思います。

そんな京都の呉服業界に携わる友人を、心から誇りに思う今日この頃です。



※因みに…「ふくら雀」とは帯結びの一つで、「寒中、全身の羽をふくらませて暖をとる雀」のことを言い、「福良む」に因んで、古くから縁起物として親しまれている呼称だそうです。




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